つゆとも滴が落ちぬ時在らざる故、うちに籠りて字を欲す
表題を考えながら、そんなオマセなガキンチョだった頃を思い出した。
そんな言葉に翻弄されるかのように、無意味にストイックだったガキンチョの頃。懐かしい。
今思えば、言葉に踊らされているうちはその言葉を纏ったことにはなりませんね。
ガキンチョの頃は、ただ本好きな自分と『晴耕雨読』という勤勉さ溢れる響きに酔ってただけですから…。
でもそれが「型を真似ぶ」ということなのだろうと思います。
「型を真似ぶ」うちにそれは習慣と化し、骨肉の中にまで染みてくるものなのだと。
暇さえあれば本を読もうとしている三十路前の中年である最近の自分は、
オマセなガキンチョが描いた自分に多少なりとも近づいた気がいたします。
間違ってもストイックではないですけど(^^;
男の一生―遠藤周作歴史小説集〈5〉 (遠藤周作歴史小説集 (5))
- 作者: 遠藤周作
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/05
- メディア: 単行本
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歴史小説は数年前新撰組にはまったとき読んだ「燃えよ剣」以外読んだ事ないのだけど、
先日著者の展覧会を拝見し気になったので、読んでみました。
嫁ちゃんが大河ドラマにはまっているのだけど、それと同じ時代。
若い頃から秀吉に仕えてきた前野長康の話です。
無骨に生きる主人公には共感しました。ストイックかぶれのところがいいね。笑
ストイックかぶれでも、行けるところまでは行けるんだと思った。
更にそのつながりで「プリンセストヨトミ」を観てきた。
これはこれで面白い。
万城目学いいな。