気の早い桜に微笑みを隠せずにいたら気の短いオヤジに興ざめした

2週連続の結婚式から日常に戻る。
いつもと同じ土曜日を過ごす。

最近は仕事が忙しくなってきたので、その歪みで土曜日は二度寝、三度寝を繰り返す。
っていうか


N度寝
until 愛犬が鼻を噛む


だ。
余りにも飼い主が泥のように眠っているせいか、
最近鼻に噛み付くことを覚えた愛犬。
どうやら突起物が好みと見える。
気をつけないと大事なところも噛んできそうだ。
おぉーこわっ(ガリガリ〇リクソン)


ただ、なぜかいつも9時半には目が覚めて
ぶらり途中下車の旅
を見る。


先々週は舞の海だった。
先週は斉藤洋介だった。
そして今週は阿藤快だった。


2週連続でほんわかした人だったため、今日の阿藤快の図太さは相当不快だった。
通常は1時間フルで見てまた寝るのだが、今日は30分しか持たず眠りに入ってしまったではないか。



…zzz



そして昼に鼻を噛まれる。


あまりに放置しすぎて愛犬が可愛そうだったので、散歩に行く。
自由に走り回らせてやれる広い公園に向かう。
しかし公園に着くと、どうやら今日は宴の日のようだ。出店も出ていて、人で賑わっている。
桜の開花宣言が出てたな、そういえば。花見か。


愛犬よ、すまぬ。これでは君を自由にさせられない。


と、ちょっと罪悪感を感じた俺は、
近くに鳩(≒肉)がいたので愛犬に薦めてみた。
が、微動だにしない。
おいおい、たまにあげるササミ肉は美味しそうに食べるというのに、なんだって鳥そのものに興味を持たないんだ。


ああ、これはあれに似ている。
豚はスーパーで過剰包装されてパック詰めされていると思っている子供に。
ああ、躾の仕方が悪かったのだろうか。


と、猛省していると、桜が見えてくる。
でもまだ1分咲くらいだ。
はは、気の早い桜もいるもんだな。
そしてこんなちっぽけな桜を肴に宴を開く気の早い人たちもいるもんだな。
はは、みんなせっかちだなぁ。
なんか世の中みたいだなぁ。
会社みたいだなぁ。
嫌だなぁ。
ってちょっと鬱になりかけていると、若者4人組に対してマジギレしているオヤジが一人。
どうやら若者4人組が公園の正しい出口でないところから出たのが気にくわない様子。


「おいそこの4人組!」
「そこは出口じゃなくてどうのこうの」
「お前らみたいのがいるからどうのこうの」


ひたすらマジギレしている…。顔も真っ赤だし。
まるで若者が諸悪の根源のような言い方だ。
ただ出口間違えただけなのに、そこまで怒りますか。
もう怒っているのを見てる方が恥ずかしい。
いい気分で宴してる人たちにとっては騒音以外の何者でもないだろう。


よく見知らぬ若者を叱る頑固親父がいなくなってどうのこうのと聞くが、
とんだ頑固親父もいたもんだ。
ただの感情剥き出しのガキだな、ありゃ。。



結局あのオヤジのせいでかなり鬱になった。