完全体への道
仁に過ぎれば弱くなる。
義に過ぎれば固くなる。
礼に過ぎれば諂(へつら)いとなる。
智に過ぎれば嘘をつく。
信に過ぎれば損をする。
これ、真理に近い気がした。
一体どれほどの人生経験を積めば、
これを自生訓として掲げられるようになるのだろう。
伊達政宗の詳しいことは知らないけれど、
幼き頃から『独眼竜』だったことが人生観に与えた影響もあるのかなぁ、
なんて思ってしまう。
後世に語り継がれる御言葉には重みがある。
生涯の生き様をこんなに短く、分かりやすく表現した言葉は類を見ない気がする。
『仁』『義』『礼』『智』『信』のバランスをうまくとることができたら…、
そりゃあ「君子」と呼ばれる逸材になるだろう。
「甲斐性な子」から「君子」へ、華麗なる転身だ!