『眩暈』(椎名林檎)
もう10年前になるけど、まだDVDというものが存在しない時代。
私は「性的ヒーリング」なるビデオを買いました。
といってもAVではなく、椎名林檎のミュージックビデオだ。
その中でちょっとだけ披露されていたのが、この『眩暈』。
ちょっとしか聞いてないけど、その旋律についつい心うばはれてしまったのを覚えている。
『眩暈』という一瞬の出来事を5分の長きに渡り吟じられてしまうと、
それは夢か現かの境目を否が応にも表現することとなり、聞くものに幻想感を与える。
私はこの幻想感を今まで、心臓の音に合わせた4つ打ちビートや無機的なエレクトロニカの世界でしか感じたことがなかったのだが、和の世界を尊ぶ林檎嬢にそれを感じさせられるとは。
うーむ。
将来僧になったら結婚してくれるかな